30秒でわかる違い
RPSは複数銘柄を同じ期間で比較する「市場内の横断順位」です。RSIは一つの銘柄の直近の上昇幅と下落幅を使う「時系列オシレーター」です。どちらも0〜100付近で表示されますが、入力、目的、意味は異なります。
RPSとRSIの比較表
| 比較項目 | RPS | RSI |
|---|---|---|
| 一般的な名称 | Relative Price Strength | Relative Strength Index |
| 比較対象 | 同じ市場の複数銘柄 | 一つの銘柄自身の値動き |
| 入力 | 銘柄ごとの同期間リターン | 一定期間の上昇幅と下落幅 |
| 主な質問 | 市場内で相対的に強いか | 直近で買われ過ぎ・売られ過ぎか |
| 90の意味 | 有効銘柄の約90%を上回る位置 | 一般に高い過熱水準だが、設定に依存 |
| 母集団 | 対象市場と有効銘柄数が必要 | 対象銘柄自身の価格系列 |
| 将来予測 | 保証しない | 保証しない |
RPSが答える質問
RPSは「同じ期間に、この銘柄は市場の他銘柄より強かったか」を答えます。日本株RPS90なら、日本株の有効母集団の約90%を対象期間の価格パフォーマンスで上回った位置です。価格が90%上昇したという意味でも、買われ過ぎという意味でもありません。
市場、期間、観察日、有効銘柄数が変われば比較結果も変わります。異なる市場のRPSを一つの混合順位として扱わないことが重要です。
RSIが答える質問
RSIは一つの銘柄について、一定期間の上昇幅と下落幅のバランスを0〜100で表すオシレーターです。一般的な解説では70〜80以上を買われ過ぎ、20〜30以下を売られ過ぎの参考水準としますが、強いトレンド中は高い状態または低い状態が続くことがあります。
つまりRSIは市場全体の他銘柄を順位付けせず、対象銘柄内部の最近の値動きを見ます。
数値が似ていても意味は違う
誤読:RPS90=買われ過ぎ
RPS90は横断順位です。買われ過ぎを直接判定する数値ではありません。
誤読:RSI70=市場上位30%
RSI70は一銘柄の時系列計算です。市場内順位を意味しません。
誤読:両方高ければ上昇確実
どちらも過去価格の要約であり、将来の価格や損失を保証しません。
誤読:名称が同じなら式も同じ
Relative Strengthという語は複数定義で使われます。式と母集団を確認します。
併用するときの確認順序
RPSで市場内の位置を確認
同じ市場、同じ期間、同じ観察日の横断順位を確認します。
RSIで一銘柄の短期状態を確認
RSIの期間設定と、トレンド相場で高低が持続する可能性を確認します。
価格以外の証拠を分離
出来高、流動性、決算、市場方向、リスク条件を別に検証します。
RPSとRSIのよくある質問
RPSとRSIは同じ相対強度ですか?
同じではありません。RPSは複数銘柄の横断順位、RSIは一銘柄の上昇幅と下落幅から計算する時系列オシレーターです。
RPS90は買われ過ぎを意味しますか?
意味しません。RPS90は市場内で上位約10%の相対パフォーマンスを示し、RSIの買われ過ぎ判断とは別です。
RPSとRSIを同時に使えますか?
目的を分ければ併用できます。RPSで市場内の相対的位置を確認し、RSIで一銘柄内部の短期的な値動きを確認しますが、どちらも将来を保証しません。
RPSが高くRSIが低い場合はどう読みますか?
中長期では市場内上位でも直近は調整している可能性があります。ただし期間と式を確認し、単独で売買判断にしないでください。